音楽映画三昧

別に意図したつもりはないけど、音楽系映画を立て続けに観たので。
●This is BOSSA NOVA
原題:Coisa Mais Linda(最も美しいもの)
this is bossa nova
ボサノヴァが生まれるまでを回顧したドキュメンタリー。
今までジョアン・ジルベルトを筆頭に愛聴してたけど、その背景は全く知らなんだ。
50年代の自由な空気、そしてコパカバーナの海から生まれたんだな。
だからあんなに心地よいのか、と納得。
しかし。
さぞかし名のある大御所たちが出演&演奏してるのだろが、無知なもんで、そのあたりが楽しめずに勿体なかった。出直してきます。
コパカバーナやイパネマを散歩しながらボッサを聴きたいものです。
●BUENA VISTA SOCIAL CLUB
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
buena vista social club
今さら?って感じですが、初めて観ました。
かつてキューバで一世を風靡した、アフロ・キューバン・ジャズ。
しかしそれは時代の流れとともに埋もれ、半ば引退した老演奏家たち。
そんな彼らを再び集結させたプロジェクトが『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。
冒頭からやられた。
枯淡な雰囲気の曲『チャン・チャン』をBGMに、波しぶきが立つ道を駆け抜けるクラシックカー。古びたキューバの街並。
その辺のPVを軽く蹴散らすファンキー&ロッキンさ。格好良すぎ。
全体的には、ライブ+演奏家たちへのインタビュー。
キューバというお国柄か、はたまた老演奏家たちの達観した人柄が成せる技なのか、とにかく人間と音楽が濃厚。
哀楽含めた“生”の素晴らしさを、鮮やかに映し出し、艶やかに奏でてくれる。
人生、そして愛が溢れている。
こんな年のとり方をしたい。
●リスボン物語
lisbon story
就寝用に愛聴してるマドレデウスが音楽担当と。
しかもリスボン(ポルトガル)の街並が美しいと。
さらにブエナ・ビスタ~と同じヴィム・ヴェンダース監督と。
これは見逃せないなと。
ドイツ人の音響技師の元に、リスボンで映画制作してる友人から「協力してくれ」と手紙が届く。ポンコツ車での長旅でリスボンへ着くも、友人は行方不明。
てなストーリー。
リスボン、マドレデウスというキーワードで、勝手にシリアスを想定してたら、以外とコメディタッチ。そのくせ哲学チックな台詞が多い。
ちょっとストーリーが騒々しい。
イメージとズレて困惑、といういつもの悪いクセにハマる。w
いい映像、いい音楽、いい雰囲気。
ストーリーは脚本の匂いを感じさせないくらいが好き。
そんなこんなで、ファーストインプレッションはちと失敗。
ま、次回観た時には、また違う見え方になるでしょう。
リスボンの街並と、マドレデウスの演奏シーンは最高。
三作品とも街並がステキなんすよ。
いい音楽が生まれる土壌なんですかね?